今回は発音が難しい単語シリーズ、worshipを見ていきましょう。

この言葉も、worship →神を礼拝する、賛美する、という意味で、ゴスペル曲ではよくよく出てくる言葉ですね。

この言葉の発音が難しい、という声にお答えして、練習方法を見ていきたいと思います。

カタカナ英語から脱却しよう!

まず、この発音を難しくしている原因は、カタカナ英語でも最近よく使われるようになった、ということが挙げられると思います。

日本語でもワーシップソング、などワーシップと普通に使いますので、その発音を引きずってしまう割合は大きいと思いますね。しかし本来の英語と、カタカナ英語では、かなり音の響きが変わってしまいます。

カタカナ英語で慣れている、いわば「クセ」となっている発音を英語らしく変えていくためには、新しいクセ付けをしてあげる、新しいクセになるぐらいに口や舌に正しい発音を覚えさせるまで繰り返し練習するしかありません。

ここでぜひ、英語らしい響きを作って、歌にした時も浅い発音ではない、奥深いサウンドを目指していきましょう!

worshipを分解して、発音確認

正しい発音をしていくために、発音記号を見ながら一つ一つ確認していきましょう。 まず、発音記号は

 |wə́ːrʃəp|

です。 この記号にそいつつ、言葉をwor- / -ship と2つに分けてみたいと思います。

いつものようにステップ順に行ってみてください。

① 最初のwor- はウからスタートしますが、母音はあいまい母音|ə:|=「ァ」にr音がついたものです(私のレッスンではこの記号を”逆e”、逆イーと呼んでいます)。なので、大きなア、ではなく、「あいまい」な音になるように、決して口を大きく開けず、歯と歯の間を1ミリ程度に開いた状態のァからr音を作って発音しましょう。こもった音になれば正解です。

② そして後半の -shipの音ですが、ここでも先程のあいまい母音|ə|なんですね、なので、この音も同様に、小さい口で「ァ」を発音します。まずこの小さい口のァとその後に続くPの発音とセットにして、ァッp、ァッp、と発音してみましょう。この時に最後プ、と日本語につられてウの母音が付かないように注意です!

③ ②ができましたら、最初の子音、ʃ =shの音に続けて発音します。この音は「静かにしてのシー」と名付けていますが、静かにして!という時に人差し指を口元に付けて、シーッ!ってやりますよね?その音になります。sh を発音する際には舌先がどこにも付いていない状態を確認してください。そして②のあいまい母音ァと最後のPをつなげて、-ship の部分ができあがりです。

④.一つ一つの音が確認できたら、wor-ship と2つの音節に分けて発音し、慣れてきたらworship とつなげて言えるようにしてみましょう。

今回も解説動画作りました〜。ご参考にどうぞ。

母音がわかると変化の仕方も納得です

いかがですか?こうやって一つ一つ見てみると、日本語のそれとはだいぶ違う、複雑な音の組み合わせであることがわかっていただけると思います。

ちなみに、曲によっては、最後の母音が思い切り「ア」になった、ワーシャップと発音する場合もあるでしょう。それは、もともとの母音が曖昧なアだから、と考えれば納得できますね。 そんな時は迷わず、原曲で歌っている彼らの発音を真似て、ワーシャップと歌ってくださいね。^^