英語発音ゴスペルのLevel3から、オプショナル・レッスンとして、「英語で祈ろう」シリーズ、を提供しています。その中でも取り上げている一つが「The Chaplet of Divine Mercy」です。

映画 Love and Mercy: FAUSTINA

2019年に劇場で上映された、聖ファウスティナさんの映画です

神のいつくしみを願うチャプレット

シスター・ファウスティナ

この祈りは、ポーランドで修道院生活を送っていた、ファウスティナ・コヴァルスカさん (1905-1938)、というシスターにイエスが現れになり、直接に語られた祈りの言葉だそうです。

ファウスティナさんは元々、貧乏な家庭に生まれ、満足な教育を受けることもできませんでした。そして修道女になる事も、最初は修道院からスムーズには受け入れられなかったようです。

やっと修道女になることができても、いつも一番程度の低い仕事、誰もやりたくない仕事などが与えらたようで、彼女はそのような状況の中で、常に「謙遜」を学んだのでした。

それゆえにイエス様が彼女を選ばれたんですね。

1930年代、まさに第2次世界大戦を目の前にした時期に、イエス様が彼女に現れ、この祈りを唱え、また広めるように、とお伝えになった一番の理由は、

この世界は将来、今よりももっともっと悪い世界になっていく、
それはまるでソドムやゴモラのように(いや、それ以上に)暴力的で
恐ろしい世界になっていく、
その中でたくさんの魂が失われてしまう、

ということを伝えるためだったようです。

そのために、キリストの十字架の贖い、キリストの犠牲の業のゆえに、神のあわれみを余す所なくこの世界に与えて下さい、キリストの贖いがひとつも”無駄”になるようなことがないように、どうかイエスにあって、この世界を救って下さい!と、天の父なる神に懇願する祈りを、御子キリスト自らが彼女に与えたのでした。

この祈りが公に求められるのに10年以上もかかりました

ただカトリックチャーチでは、こういった超現実的な事は、そうそう簡単には認めません。そのことを念入りに調査し、さらに調査を重ね、真実であるかどうかを何年も年月をかけて調べるのが常です。

真実でないものを認めてしまって、それによって人々の信仰につまづきを与えないためなのです。

なにせ規模が全世界、世界中にあるカトリック教会全てにおいて影響があることですから、やはり慎重にならざるを得ないのでしょう。

そのような調査を、もちろんこのファウスティナさんの祈りに対してもなされ、すぐには公になることはなく、それからなんと10年以上の年月が経ってから、前々教皇である、Pope John Paul ll がこの祈りを公の祈りになるように計らった、そこからようやく広まったということです。

またファウスティナさんも2000年にSaintとして認められ、St. Faustina、と呼ばれるようになりました。

この祈りは人から生まれたものではなく、キリストから直接与えられた祈りであるゆえに、パワフルな祈りであることは間違いありません。

この祈りを、ぜひともこのレッスンを通して希望者の方にシェアできたら、との願いがやっとかなって、私もうれしいです。この祈りによる恵み、パワーをもぜひ一緒に受け取って行きましょう、

そして神様からの恵みとあわれみを注いで下さるように、この世界のために共に祈って行きましょう。

(A)
Eternal Father, I offer You the Body and Blood,
Soul and Divinity of Your dearly Beloved Son,
Our Lord Jesus Christ, in atonement for our sins
and those of the whole world

(B) ×10回
For the sake of His sorrowful Passion,
have mercy on us and on the whole world

(C) ×3回
Holy God, holy Mighty One, Holy Immortal One,
have mercy on us and on the whole world

<日本語での祈り>

永遠の父よ、私たちと全世界のすべての罪の贖いのために、
あなたの最愛の子、私たちの主イエス・キリストの御体と御血、
御霊魂と神性を御前に献げます。

イエスの痛ましい御受難によって、
私たちと全世界に慈しみを注いで下さい。

聖なる神、聖なる全能の神、聖なる永遠の神よ、
私たちと全世界を憐れんで下さい。