現在完了〜基本形は「have」+「過去分詞」
英語の表現は、時間の使い方=時制、を知るとものすごく広がります。
この時制、知識ではなく、その時間特有の感覚を感じると自然と使えるようになってきます。
そしてこの時制は動詞にもれなく付いてくるものです。やはり時制は最初に知っておくほうが良いでしょう。
今回ご紹介する現在完了、これは中学校で習う文法ですが、いまだによくわからない、という方が多いのではないでしょうか?というのもこの感覚は日本語にないのです、だからわからないのも仕方がない!
なので、ここで、今までの学校で教わるような用法:完了、結果、経験、継続、といった覚え方は一旦忘れましょう!
この基本形が示している文字通り、
「have=持っている(→何を?)「過去分詞」の状態を」
というコアのイメージを常に持っておくとシンプルに捉えられると思います。
それを念頭に置き、実際ネイティブはどのような「感覚」で現在完了を使うのか、さらに深堀りして見ていきます。
現在完了のニュアンスを感じよう
現在完了のコアなイメージをリアルにつかんでいただくために、ある映画の1シーンをご紹介します。
こちらは2008年に公開された映画「Vantage Point」の中で大統領が銃で打たれた場面です、一度ここで見てみてください。
大統領暗殺、そしてビルに仕掛けられた爆弾が爆発、人々も恐れで逃げ回る大混乱の中で、レポーターのAngieが必死にその状況をライブでレポートしています。
その第一声がこれです(1分10秒あたりから)
“The President of the United States has been shot. “
ここで has been shotと、受動態での現在完了が使われています。
現在完了の文章、あなたならどう訳しますか?
・・・では、ちょっと考えてみてください。
has been shot、あなたならどう訳しますか?
↓
↓
↓
「打たれた(打たれてしまいました)」は・・・
残念ながら、☓!!バツです!
もしこの訳をしたとしたら、ただの過去形になってしまい、今につながらないんです。
なので、もしこの文章をただの過去形 was shot と言ったとすると、そこから感じてしまうのは距離感であり、漠然とした過去の時間、
そこから・・・「大した影響はなかった」というニュアンスになってしまうのです。
しかし日本語には、この現在完了の、この時間帯を表す感覚がない!
だからわからない、仕方がないのです。
ぜひこの感覚を今、感じてみてください。感じることができれば自分でも使えるようになっていきますよ。
現在完了の感覚
現在完了の感覚には2つの時間があります。
①スタート点、②現在、という2つです。

レポーターの感覚では、
①スタート点で大統領が打たれ、
②現在の今もその状態が続いている⇛今も倒れていて瀕死の状態!!
この2点をむすぶ時間の長さ、つながりが、have been shotで言えてしまうのが英語なのです。
なので、先のレポーターの言葉、has been shot を訳すとしたら・・・
「たった今、銃で打たれて、今も瀕死の状態です!」
というぐらいの訳で、英語の感覚をやっと表すことができるのです。
マットレスが届いていない・・・
もう一つ、現在完了の例をご紹介します。これは私の実生活からの例です(笑)
こちらもまず、状況を想像してみましょう。
ある日、ベッド用のマットレスを2つインターネットで購入したのですが、
マットレスがやっと届いた!と思ったら一つだけしか届かず、2つ目が届いていない、という事態になったのです。
これはなんとかしないといけませんね!
というわけで、あなたならこの状況をメモに残すとしたら・・・英語でどのように書き残しますか?
↓
↓
↓
夫、アンソニーが残したメモはこちらです。

(mattresの正しい綴りはmattressです😅)
当時、私だったらthe other one did’t come.とか言っていたと思うのですが、
このメモを見て、彼の感覚ではやっぱり
hasn’t come = 今も届いていない
という感覚なのだな〜とつくづく自分との感覚の違いを思い知らされたのです。
文法用語で表される完了法の感覚
日本語で言うところの、完了、結果、経験、継続、がどうつながるのか見ていきましょう。
・完了(すでに〜してしまった、ちょうど〜したところだ)
過去のある一点①で起こった状態が、②今も続いている。
ex. I have done my homework. /もう宿題終わったよ。
(過去の時点で宿題を終えて〜今もその状態が続いている)
ex. I have eaten dinner. / ちょうど夕食食べ終わったところ。
(ごく近い過去の一点で夕食を食べ終わって、その状態が今も続いている)
・結果(〜してしまった。そして今も〜だ。)
過去のある一点①で何かが起こってしまい、②今もその状態にある
ex. He has gone to New York. /彼はNYに行った(そして今もNYにいる)。
(過去の時点で彼はニューヨークに行き〜今もその状態が続いている)
・経験(〜したことがある)
過去のある時点①で経験したことを、②今も持っている
ex. I have seen this movie. /私はこの映画を見たことがある。
(過去にこの映画を見た経験があり、今もその経験を持っている)
・継続(ずっと〜している)
過去のある時点①でしていることが、②今もずっと続いている
ex. He has been playing video game for 3 hours!/彼は3時間もずっとゲームをやっているよ!
(3時間前の時点からゲームをやっていて、それがずっと今に続いている)
現在完了を肌感覚で使っていこう
というわけで、この2つの時間をつなげる時間帯の感覚、いかがですか?
これは頭で考えるよりも、感覚的に感じることが大切です!
冒頭でも言いましたが、have=持っている、その感覚が今につなげています。
「その状態を持っている」という時間の感覚、ぜひこの時間の感覚をイメージしながら、現在完了を使っていきましょう。
