ワークショップで実感した発音の効果

日本に無事到着して、到着した翌々日から精力的に歌の活動にがんばっております、健康も守られ、時差ボケもほとんどなく、感謝な毎日です。

1回ほんの30分ですが、やっぱりジョギングが一番体力づくりには合っているみたいです^^

さて、私の日本での活動は主に、ゴスペルの指導、ワークショップなのですが、そのワークショップの中で発声練習や歌唱指導をする際に、私自身今まで英語発音でいろいろ学んできた、そのノウハウがさまざまなところで役立っているのを今回本当に実感しています。

ドクターズAから作る母音の響き

特に発音のアプローチからの口の響き、というのがとても効果的なようで、

例えば、発音の際に一番大きな口を開けるのが「ドクターズA」と言うものなのですが、それって、お医者さんに行って、口を開けてください、と言われたときに喉の奥まで見せるようにして、「あ〜」と大きな口を開けますよね、あんな感じで開けるので「ドクターズA」と名前がついているのですが、

その感じで声を出すと、母音「あ」はどこに響くかというと・・・

口の奥の方、のどの方に響くわけですね。

その響き、というのはその場で作るのは簡単なのですが、歌にしようとするとかなり自分で意識をしないとなかなか響かないわけです。

そこで、まずドクターズAをみんなで作って、その響きをキープしながら一緒に全ての母音、アーエーイーオーウーと練習し、さらに音階を付けてやっていくと、だんだん口の奥の響きが定着してきて、歌のときにもちょっと意識すれば響くようになってくるんです。

そして歌の練習をする際に「先程響かせたドクターズAの響きを使って母音を出して歌ってみましょう」と促すと、今まで歌っていたメロディーががらっと変わって、しっかりと芯のある、説得力のある歌になってくるんですよ。

この響き、特に日本語では大きな威力を発揮します。なぜなら、日本語には全て母音が付いているので、この母音が聞こえてくるか否かで、サウンドに雲泥の差が生まれます。

他にも、H音だったり、英語の歌であればR音やS、Z音などを意識するだけで、格段に歌のサウンドが豊かになります。そうなってくると、歌っている本人にも余裕が生まれて、今までよりもより力を抜いて歌うことが可能になってきます。

いや〜・・・あらためて、発音の力って、すごいな、と感じているわけです。。

発音の力でゴスペルを底上げしていきましょう!

このように英語発音は、英語の歌にとどまらず、日本語の歌にも十分有効です。そして発音の力を、日本のゴスペルのレベルアップにどんどん役立ててほしいな〜とつくづく実感しています。

ひたすら一生懸命、声を出して歌う、というところから、

もう一つ意識して、「発音」という観点からも歌の練習を進めてみてください。