一見シンプル〜実際はちょっと難しい発音
以前に英語発音のお悩みに関するアンケートで回答をいただいた中で、
発音がいまいちわからない、というご意見を多数いただいたのが
Lord
です。
こちら一見シンプルですし、どこも難しいとは感じないんですが、
実際に発音してみると、
簡単なようで結構難しい発音かもしれません。。
Lordを難しくしている発音
Lord,という言葉、あまり普段の会話では使わないかもしませんが、
こと教会や英語での祈りの言葉、ゴスペルソングの中ではごくごく頻繁に出てくる言葉ですね。
The Lord’s Prayer = 主の祈り
でも有名ですよね。
この言葉の発音を難しくしているのはどこだと思いますか?
一つずつ見ていきますと・・
①L音で始まり、
②その後の母音、
③そしてR音、
④最後がdで終わる、
と、一つ一つどれをとってもかなりの割合で発音が難しいとされるものばかり、
これらがこの短い単語の中に全て凝縮されているような言葉なんですね!
難しくて当然です。。
わからない発音は分解して確認する
しかし、一つ一つの音節に分けて、分解して発音を確認していくと、自分の苦手な部分がわかり、どこを練習すればいいのかもわかりますし、必ず発音しやすくなりますよ。
ということで、まずはこの発音の一つ一つをしっかり確認して、その上で口が慣れるまで、Lordの発音を練習していきましょう。口が慣れてくれば意識をしなくても自然に正しく発音できるようになります。
Lordを分解して発音してみます
この単語の発音記号を見てみますと、
| lɔːrd |
です。この発音記号から一つ一つ見てみましょう。
①L音
L音からスタートしますが、次の音が母音ですので、この場合しっかりと舌先の表側を歯の裏と歯茎の境目につけて発音します。
②ɔ:音〜r音の舌巻き
次のɔ:ですが、まず、Cの反対向きはオの母音になります。そして横に:と点々が付くと伸ばす音という意味ですので、オー、と発音します。
口を縦にしっかり開いて、喉の奥からしっかりとオーの音を出しましょう。
そして最後にR音の舌巻きを付けます。
③最後のd音
最後にdで終わります、が、このdで終わる単語、もしくはdの無声音のtで終わる単語、こういった語尾がdやtで終わる単語も結構難しいと感じる人が多いのです。というのは、どうしても抜けてしまいがちなんですね。
dやtは、舌先を前歯の裏と歯茎の境目あたりで軽く弾かせて出す音になります。d,d,d,…とここで実際にやってみましょう。
・dやtで終わった後に母音がつかないように注意!
その際に気をつけていただきたいのが、ドゥ、とならないようすることです。このちいさいゥが付いた状態ですと、最後のdに母音が付いている、ということになります。
日本語ですと全ての発音に母音があるので、知らず知らずに英語でも母音を付けがちですが、そこはご注意!母音は付きませんので、舌先を弾かせるだけで終わりにしましょう。
④LからRまでの流れを練習
それでは最初のL音;舌先を前歯の裏と歯茎の境目のに付け、少し舌先で歯の裏をプッシュするぐらいしっかり付けてからL音を発音します。
その後ロォー、とオーの音を口を縦に開いて喉の奥からしっかり出しましょう、そしてRの舌巻きを付ける、ここまでを何回か練習してみてください。
Lロォーr、Lロォーr、
⑤最後にd音を付けて完成
L音の舌がしっかりできていて、母音のオの音につながり、しかもオとしっかり聞こえて、なおかつ最後のRの舌巻きがスムーズに付けられるようになりましたら、最後のにdの舌先で弾く音を付けて完成です。
Lordの発音解説動画
発音がわからなかったら分解してみてください
今回取り上げた「Lord」、シンプルな言葉のようで、こうやって細かく分けていくと、一つ一つが日本人が難しい、とする発音だったことが私も今回わかりました。
でも一つ一つができるようになって、それらをつなげていけば、誰でも必ず発音できるようになります。
今回のLordだけでなく、他の言葉でも自分で難しい、と感じたら、その言葉を分解して、どこの部分が難しいのかを突き止めて、その部分をしっかり練習してから単語として発音してみてください。きっと言いやすくなるはずです。
それでもわからなかったらぜひお知らせ下さいね。このブログでもぜひ取り上げたいと思います!