英語の母音にお悩みの方は必見
「英語を話してもなかなか通じなくて、何度も聞き返されて、何度話しても通じない…そんな英語に疲れました💦」
そんなお悩みを持っている方はたくさんいらっしゃると思います。
そも英語の発音、というより、英語の音と言った方がいいかもしれませんが、英語の音はほとんど日本語にない音なので、日本語しか話したことのない口でいくら英語を発音しようとしても英語の音にならない、だから通じないのは当然なのです。
特に、英語の母音は日本語にはありませんから、作るのが大変ですよね!
なのですが、これが簡単にできちゃうのが、私の提唱している「発音の5つの口の型」。この口の形を意識することで英語の母音が簡単に作れるようになりますよ。
今回は、その口の型を使って母音の練習ができる早口言葉をご紹介します。
Betty Botterという早口言葉です👇
Betty Botter
Betty Botter bought some butter.
But she said the butter’s bitter.
If I put it in my batter, it will make my batter bitter.
But a bit of better butter will make my batter better.
So ‘twas better Betty Botter bought a bit of better butter.
Bettyがベティーではなくベリーになる?フラップTについて
母音の解説に入る前に、Betty Botterという題名にも入っているフラップTを作っていきましょう
betty がベティーではなくベリー
botterがボッターではなくバラー
のようにt音が変化していますよね。このt音は専門用語でフラップTと呼ばれています
作り方ですが、日本語のラリルレロを発音する時の舌によく似ています。そのラリルレロに軽くd音を混ぜたような音になります。
舌の先端を上顎の前、前歯から少し手前に引っ込んだところあたりに軽く弾かせるようにして出してみてください。
ちなみに、舌を震わせて、RRRRR….とやる、そんな舌の使い方に似ていますので、フラップTの感覚がわからない場合は、ぜひやってみてください。それぐらいに舌をリラックスさせることも大事なポイントです☝️
フラップTが起こる条件
T音がフラップTになるにはちょっとした法則があります。
- Tが前後を母音に挟まれている
- Tを含む音節にアクセントが置かれていない
- water, computerなど
- 2語にまたがって(リンキングが生じる場面で)同じ条件が揃う場面でもフラップTが起こる
- we got a lot of people getting here. など
フラップTが含まれる単語やフレーズ
- Betty Botter
- butter(パンに塗るバター)
- bitter(苦い)
- batter(衣、パンケーキや天ぷらなどに使うゆるい生地)
- better(より良い)
- put it in
- but a
- bit of
- bought a
口の形から作ってみよう!英語の母音
それでは本題の、母音を練習していきましょう。今回は特に、これらの母音に集中します。
- Betty Botter
- butter(パンに塗るバター)
- bitter(苦い)
- batter(衣、パンケーキや天ぷらなどに使うゆるい生地)
- better(より良い)
このそれぞれの口の形を見ていきますと…
Bettyのエ→横オープン:口を軽くスマイルにして、顎を下げる。前から見ると逆三角形のような形のイメージ。その口で喉の奥からエを発音
Botterのオ→縦オープン:口を軽く縦に開き頬の力を抜く。その口でオの音を発音
butterのア→中の口;口を軽く開き頬の力を抜く。ポカーンとした口を開いたその状態でアを発音
bitterのイ→中の口;口を軽く開き頬の力を抜く。ポカーンとした口を開いたその状態でイを発音
batterのア→横オープン:口を軽くスマイルにして、顎を下げる。前から見ると逆三角形のような形のイメージ。その口で喉の奥からアを発音
betterのエ→横オープン:口を軽くスマイルにして、顎を下げる。前から見ると逆三角形のような形のイメージ。その口で喉の奥からエを発音
早口言葉の文章で練習!
フラップT、そして母音がそれぞれ確認できたところで、早口言葉の文章で実際に発音していきます。
1. まずは文章の中で練習した単語だけを抜き取り、それぞれ意識して発音してみてください。
2. 次に文章全体をゆっくり発音していきましょう。口に慣れるまで何度も音読してみてください。
早口言葉で英語の口を楽しくトレーニング
冒頭にもお伝えしましたが、英語の音は日本語にない音がほとんどなので、トレーニングなくして英語を流暢に話すことはできません。。
しかし早口言葉なら何度も同じフレーズで発音できるために集中して同じ音を繰り返し練習することができます。何度も繰り返す、というトレーニングにはうってつけです!
まずはこのBetty Botterでフラップtとそれぞれの母音を口に馴染むまで音読してみてください。
次回にはさらに、この早口言葉をテンポを上げて、スピーディーに音読するトレーニングをご紹介します!