歌うように話す英語にする
英語を音読すると、どうしても日本語っぽいサウンドになってしまう…と感じたことはありませんか?
もちろん発音自体も違う部分があるかもしれませんが、発音にとどまらず、英語を読む時の声の流れが日本語っぽくなっているかもしれません。
日本語っぽい、とはどういう状態かというと、単語を一つ一つ発音してしまう、もしくは読んでしまう、という感じです。が、英語は基本的には一つ一つを発音しているわけではありません、単語同士が繋がって、止まらず、流れ出るように話されるのが普通です。
この感覚・・・いわば「歌うように英語を話す」という感覚がピッタリだと思います。
そんな感覚を養うためにピッタリなエクササイズ、「リップロール」をご紹介します。
リップロールで「歌うように話す」英語にする
そもそもリップロールって?という方がほとんどだと思いますが、元々は発声、ボイストレーニングでこのリップロールを私自身、ずっと実践してきました。
そのリップロールについて、ここにとても納得の行く説明がありましたので、引用してご紹介します。
アメリカの声楽教育の巨匠セス・リグスが提唱した練習法に「リップロール」というものがあります。
ヒトは、緊張した状態で声を出そうとするときや、歌うときに高い音を出そうとするときなど、ついつい喉を力ませてしまうものですが、それを打破するための練習法として世界中で実践されています。
あのマイケル・ジャクソンやマドンナも、リップロールを習って練習したことで有名です。
もともと声楽練習のためのリップロールを、なぜ英語発音の練習に用いるのかといいますと、それは日本人英語話者が、英語の「声帯と気流のコーディネーション」に慣れるため、そして発声に必要な筋肉群を鍛えるのに、非常に役に立つからです。
セス・リグスの指導方針である「話すように歌う」という表現を借りますと、ここでは逆の「歌うように話す」という考え方です。
https://eikaiwa.dmm.com/blog/26958/
というように、喉に力が入らないようにするための練習法、リップロールが、
・英語の「声帯と気流のコーディネーション」に慣れさせるため
・発声に必要な筋肉群を鍛えるため
にいいのですね〜。どちらかというと、口や舌の動きよりも英語の呼吸の方に重きをおいた視点です。
英語は止まらない、息を止めない
他にも、日本語には息を止める発音が多いのだそうです。例えば、日本語で「ガッコウ」というのを外国人が発音すると「ガコウ」になってしまう、もしくは日本語で「危機」というのは「キィキィ」になってしまう、
これは息を止めて発音する事ができないので、ガッコウ、キキという発音ができない、ということなんです。
逆を言うと、日本語のクセとして、息を止めて発音してしまうこともあり得る、というわけで、こういうところからも、日本語のクセで英語発音が流れるようにできない、ブチブチ切れたような発音になってしまう、という現象が起こるのかもしれませんね。しかも、クセでやってしまいますから、本人に自覚はないと思います。。
こういう部分もリップロールでカバーすることができそうです。
「歌うように話す」ためのリップロール
というわけで、リップロールは英語発音の基礎になる、
・息が安定して流れるように出るようになるため
・声帯と息がうまくコーディネーションできるため
に有効である、ということがわかりました。
ACEの発音集中トレーニング講座では発音の仕方にとどまらず、実際には発せられるサウンドに重点を置いています。どれだけネイティブサウンドに近づけるか!?ということです。ネイティブサウンドに近づくためには、英語の発音ができた、その先の
- 文章としての言葉どうしのつながり
- イントネーション
- 英語の強弱、リズム
などなど、もっとトータル的に作っていく必要がありますね、それを作るのに「音読トレーニング」という工程は欠かせない、重要なトレーニングです。
そんな音読トレーニングも、英語の流れるようなサウンドを作る、という意味でリップロールの目指しているところと共通する要素だと思います。
「歌うように話す」
こんなキーポイントで英語を話してみる、発音を練習してみる、と考えてみるのも、わかりやすくていいですね!ぜひリップロール、英語発音練習にも取り入れていきましょう。
リップロール解説動画
リップロールって何?という方はこちらを参考に一度やってみてください。
音階を付けて喉のウォーミングアップ〜10分
リップロールがある程度できるようになりましたら、実際に音階を付けてやってみましょう。
こちらのウォーミングアップのパターンに合わせて、リップロールで声を出してみてください。
ウォーミングアップ 1(約6分半)
ぜひ発音練習の前の習慣にしてみて下さい!