私は今、地元の教会のクワイヤで歌っています。

パートはアルトなのですが、そのアルトパートの中で一人(ここではRさんと呼びます)、全くクワイヤのサウンドに馴染まない歌い方で、しかも自分の好きなようにハモリを作って歌ってしまう、外れていても気にしない、という、ものすごい人がいます。

声もそこそこ大きいのでとても目立つし、なにしろ独特の声質で(鼻にかかったような声)、おもむろに突き抜けてしまうのでハーモニーのバランスも台無し、隣で歌っていると非常に辛い・・です、正直。

(そう思っているのは私だけではないはず)

その人の声は・・・はい、かなり“地声”です。ものすごく喉に力が入っていて、

なんというか・・・締め付けているな〜!!という感じ。

なので逆に、高音域はそこまで出ないので、音程が高くなるとあまり目立たなくなります。。

とまあ、そんな状態であっても本人はいたって気持ちよさげに歌っているので、もうそういうものだ、と音楽ディレクター始め、みんなそう思って受け入れているようです💦

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アルト=地声?

この地声、という状態、

これが果たしてアルトの歌い方なのか?

この状態を見てもお分かりかと思いますが・・・

私は「違う」と思っています!

ソロならいいんです、(いや、ソロでも耳が痛いかも・・・)しかしクワイヤとなると話は別です。

中音域でも喉を締め付けずに歌う方法があり、そのように歌えば本人も楽だし、声量もコントロールしやすく、さらに音域も広がって高音域も出るし、他の人の歌声とも混ざりやすい、耳寄りの良い声になりますよ。

アルト=ミックスボイスで!

この問題を解決するキーワードは・・・

ズバリ、

「ミックスボイス」です。

先のRさん、かなりヘッドボイスが効いていて、だから声がものすごく突き抜けてしまうんですね。まあ、地声とヘッドボイスのミックスボイス、とも言えるかもしれませんが、イメージで言うとかなり「尖った」サウンドです。

なのでヘッドボイスだけではなく、もっと喉の力を抜き、のどやチェストボイスの方まで響くようになれば、もっとソフトなサウンドになり、彼女独自の低音の響きがもっと良くなるはず・・・なんだよな〜と思っています。。

AKO流ミックスボイスの作り方

というわけで、今回はミックスボイスの作り方を見ていきたいと思います。

やり方は指導者によって人それぞれあると思いますし、私もレッスンで指導する際には、人によってそれぞれアプローチの仕方が変わります。

なので、ここでは基本的なアプローチをご紹介します。

①まず、のどに裏声の状態を覚えてもらいたいので、H音のしっかり喉から出した声で、声が裏返る音域よりも少し高い音域をハー、もしくは自分の出しやすい母音で出していきます。 無理がないように、ドレミレド、ぐらいの音域にして少しずつ上げていきます。

②裏声に慣れてきたら、その母音を顔から前に、もっと言うと、鼻からおでこの辺りから前に伸ばすような感じで裏声を前に出していきます。⇨ここではファルセットの声に、少しヘッドボイスを加えたミックスボイスを作っています。

③その状態で喉が楽に、しかもしっかりと「芯のある裏声」(この状態すでにミックスボイス)が出るようになったら、その同じ姿勢で中音域を出していきます。同様にH音からの出しやすい母音で出しましょう。今度は鼻から下、口や喉まわりから母音を前に出すイメージで出していきます。

④引き続き、H音で喉を締め付けないようにしながら低い音域をどんどんカバーしていきます。 チェストボイス=喉周りから胸の方まで、声が響くのをイメージしながら出してみてください。

⑤慣れてきたらH音ではなく、声門閉鎖音からのアー、など喉の奥からしっかりと出す母音でも出せるようにしていきます。 ここで喉に力を入れなくても、芯のある中音域が出るようになったら大正解、だいぶ喉も楽になっているはずです。

⑥最後に、課題としているアルトパートのメロディーラインをミックスボイスで歌えるように、最初はラララ〜など、歌詞を付けずに練習して、最終的には歌詞を付けて歌えるようにします。

力が抜け、リラックスした状態が第一

地声とはそもそも・・・

喉に力を入れて、声帯を力で閉じて、声帯が分厚い状態の発声、

という姿勢なので、まずは喉に、

喉を締めない状態で、

力を抜いた状態で声を出す姿勢を覚えさせる、

その必要があるかな、と思います。そこがまず第一関門。

そのために、裏声が当たり前という音域の高音域から始めて、その姿勢のままで中音域、さらには低音域、という順番で進めていくのがいいかな〜と思います。

しかしこれ、本人に自覚がないと何もスタートしないんですがね💦