発音レッスンをしはじめて、たくさんの方々の発音を指導する中で、私の中でも発見したり、気づいたことがたくさんあり、私のほうが逆に学ばせていただいているな〜と思う、今日このごろ。
私も含めて、なのですが、レッスンを通して感じることは、日本人は根本的に、というか、無意識に、文字を見て発音しようとします。
そうして、どうしても綴りにつられ、綴りに引きずられてしまうんですね。
そうすると、ご存知の通り、英語には、綴りにあっても発音しない音、というのがたくさん存在しますよね。
trouble はトラブルで、トロウブルとは読まないし、
Island はアイランドで、アイスランドとは読まないし。。
そこで、こういう綴りのときにはこういう音を・・・と、今度は理論的に理解しようとがんばる、
例えば、先のtroubleのou の綴りは小さいアで発音することが多いんですが、こんなふうに、なんとかパターン化しよう、とする、
それはそれで、とてもためになるとは思いますが、そうなると、逆に複雑に考え混乱を招く、という結果になりがちです。。
日本語と英語は決定的に違うと思い知った瞬間
で、ある時、ある生徒さんから言われたことで、それが心にストーンと落ちたんです。
「日本語は視覚言語、英語は聴覚言語だ」
ということなんですね。なるほど!と思いました。
例えば、日本語で「コウエン」と言った時に、公演なのか、公園なのか、講演なのか、聞いた瞬間に、話している文脈から文字を頭に思い浮かべて理解している、知らず知らずに、文字の意味から考え、理解していますよね。
のに対し、英語では、上記3つの単語は、perform, park, lecture, と全く綴りも異なります。そしてこの綴り自体には漢字のような意味は持ちません。
英語はサウンド第一、耳から聞いた情報が中心で、話しているときにはそこに、この言葉がどういう綴りなのか、とは全く考えないと思います。
こうやって考えると、面白いですね。
で、発音だけでなく、英会話の方もそうですが、教える側に立って、つくづく、
ここに尽きるな〜!💦💦
と思うわけです。
私も含めて、なのですが、英語を、日本語の感覚で理解しようとしてしまう(無意識に)ここが、英語をより難しくしている大きな要素なんだと思います。
そこで、ACEの発音レッスンでは、最初の段階では、英語を発音するため少し理論的に口や舌の動かし方を学び、
ある程度慣れてきたら、文字は見ないで、音声を聞いたまま、そのまま真似して、何度かコピーしてから、本を開いてください(=文字を見る)、と指導しています。
耳、聴覚をどんどん研ぎ澄まそう!
英語は耳から聞いた情報が一番!だから一つも聞き逃さない!ぐらいの研ぎ澄ました感覚が必要です。だって、耳からの情報だけが頼り、な言語ですからね。
こちらはあるサイトからの引用ですが、
『かきことば/文』を中心とする東アジアの言葉は『文字を聞き』『文字を話す』言葉であり、
『はなしことば/言』を中心とする西欧の言葉は『声を書き』『声を読む』言葉である
この、「声を書き」「声を読む」という感覚、
実に奥が深いですね〜〜!!
こういった感覚は、自分が発音できるようになると、どんどんその発音が耳からも聞こえてくるようになり、
そして聞こえてくる量がどんどん増えていって・・・結果的にリスニング力がアップ!につながってくるんですね。
発音にはイメージも大切
また発音ばかりやっても、発音だけに意識をとらわれてしまう、という結果にも陥りがちです。
そうすると、発音をしている言葉の意味が二の次になり、無機質の、感情のない言葉になってしまいます。
また混乱しやすいs音とsh音の違いなど、混乱が混乱を生み、もうやだ〜〜!となってしまうんですよね。
やはり言葉にも意味づけがともなってくると、そういった混乱も少なくなっていくと思うんです。
次の記事ではそんなお話をしたいと思います。