声が出にくくなってきた(悲)
読者さんのお悩みシリーズ、今回は「仕事上どうしても声が枯れてしまい、出にくくなってきた(悲)」というトピックを取り上げたいと思います。
仕事上、ということで、きっとお仕事でたくさん喋らないといけない、という状況なのでしょうかね。。枯れてしまった声をさらに酷使して喋らないといけない、というのは、さぞ大変な状況だと思います。私もその気持、よ〜くわかりますよ!出ない声を出さないといけないとは、本当に辛いですよね!
ですが、ご安心ください。私もそのような中で10年以上歌の指導をする仕事をしてきましたので。
ちゃんと解決方法がありますから、ここでしっかりと伝授させていただきます。ぜひお試しくださいね。^^
のど飴、のどスプレー、どれも効きますが・・
声が枯れる・・・みなさんが思いつく方法はやはり、のどスプレーであるとか、のど飴をなめる、であるとか、もちろん水分を取る、ということも思いつくでしょう。
はい、これらは全て役に立ちます。私も使います。しかしこの方法は「その場しのぎ」にはなっても根本的な解決にはなりません。
のど飴をなめすぎて糖分を取りすぎてもいけないので、この機会にぜひ、発声方法から改善していきましょう。
ヘッドボイスを使う!ここに尽きます
問題の解決方法は、「ヘッドボイスを使う!」ここに尽きます。
何度もこのブログでトピックとして出てきますが、何もヘッドボイスは歌う時だけに限りません。話している時にも、のどだけに響かせず、鼻の方、鼻腔を響かせると声がとおり、出なかった声も不思議と出るようになります。また喉の負担も劇的に減りますよ。普段からもぜひ積極的に使ってください。
コツはヘッドボイスで少しトーンを上げめ、です
それではいつものように、ステップ順に見ていきましょう。
①まずは、少し下っ腹周りに力を入れつつ、ハミングで「ン〜」と、鼻から抜けるように出してみてください。この時、唇を閉じて行うとのどに力が入ってしまう方は、唇を軽く開けて、舌を前歯の裏と歯茎の境目あたりに付けるNの発音の位置でやるとのどに力が入りにくいです。
②ン〜と言いながら鼻のあたり、顔の中心がビリビリと振動を感じるまで行ってください。ここでのど周りだけに声が響いている状態では、顔の中心の振動は感じにくいです。姿勢を正しくして、のどの力を抜いて、リラックスして行いましょう。
③顔の中心が響いてきたら、少しずつ口の声を付けていきます。「ン〜」で唇を閉じていたら、そこから、ママママ・・・と鼻から抜ける状態で発音します。Nの発音であれば、ナナナナ・・・で行ってください。ン〜で響いた場所がずっと響いていることを確認してください。
④普段も顔の中心、ン〜で響かせたその部分が響くように話します。コツは、少し声のトーンを上げることです。トーンを低く話さず、少し高めの声で、顔の中心から話すよう心がけてみてください。
また、声の抑揚を大げさに作ること、も大事です。同じトーンでずっと話しているとのどに負担がかかります。高くなったり低くなったり、変化を付けることでのどへの負担も軽くなりますよ。
イメージはリングアナウンサーで!
私も現役でゴスペル指導をしている時は、普段はのどがボロボロで、カスッカスの声しか出ない状態が常でした、が、指導中はヘッドボイスを使って声を通るようにして話していました。それと、のどが常に潤っているように、指導中はミントを口に入れてましたね。しゃべっていて、ミントを飛ばすこともしばしば、でした。 というのは、蛇足ですが・・
日本語では全ての音に母音が付いていることも手伝ってか、あまり抑揚のない話し方、どうしてものどだけで話してしまう傾向にありますね。なので、仕事上話す量が多い=のどへの負担が多くなりがちです。
しかし、それを逆手に取って、ぜひヘッドボイスの練習だ、と思って、思いっきり抑揚をつけ、普段から表情豊かにしゃべってみましょう。 そうすると声も印象も良くなって、一石二鳥!効果抜群ですよ。
一声一億円!のリングアナウンス
イメージは、ボクシングの試合のオープニングで、大きな声でアナウンスされる、あんな感じですね。
ここで世界一のリングアナウンサー、マイケル・バッファーさんの一声をぜひお聞きください。
「Let’s get ready to rumble!」
素晴らしいですね!「一声一億円」(!)の異名を取るアナウンスだそうです。まさに、こんな感じで、”ジェットコースター並み”の声の抑揚を目指して、
話してぇーーーーーー みてぇーーーーー
くださぁーーーーーい!!