今回は発音が難しいというよりも、カタカナ英語になりがちな言葉、

total

を取り上げます。

totalといえばゴスペル曲では超有名な、Richard Smallwoodさんの名曲「Total Praise」がありますね。

この歌の中での発音が、どうしてもカタカナ英語の”トータル”で歌われていることが多いのでは、と思います。

しかし英語では、残念ながら、かなりサウンドが違うのです。

totalの発音記号から確認

まずこちらの発音記号を見てみましょう。

| tóʊt(ə)l |

と、最初のto-の母音は、実はオウの二重母音なのです。

そして後半の-talの母音はəの弱あいまいな母音、あいまいなァの音になります。

この2つの母音はどちらも見落としがちな母音ですので、ぜひ意識して発音してみてください。

そしてさらに、このtotalを英語らしく作っているのが2つ目のt、

-tal がflapT(フラップ T)になっている、ということです。

Tがflap T音に変化する時

問題はtotalの2つ目のT、

-talのTは、本来のTのサウンドではなく、少し濁ったあいまいな音に変化します。これを専門用語では「flap T」(フラップ T)と呼ぶようですが、このサウンドがちょっと微妙なんですね。

これは、t音の前後が母音で挟まれていて、アクセントがない場合に起こる現象で、この変化はもう普通に、頻繁に起こります、

例えば、water, computer, better, party… などなど、馴染みの深い簡単な単語でもこのサウンドになっています、なので覚えておいて損はありませんよ。

ここでは、このflap T音の作り方をしっかりお伝えしていきます。

flap T音の作り方

flap Tは、簡単に言うと、

日本語のラリルレロにd音を少し混ぜた音、

と言えます。こんな段階を踏んで練習してみてください。

①まず日本語でラリルレロと言ってみましょう

②次にそのサウンドに少しd音を混ぜるために、先にd音を確認します。舌先の表側を前歯裏と歯茎の境目あたりに付け弾かせるようにしてd,d,d,と出してみましょう

③そのd音を混ぜるようにして、ラリルレロと言ってみてください。少しアタック音の強いラリルレロと言えたら正解です!

👉flap T音ができたら、下記の単語でflapT音を使って発音してみましょう

  • water
  • computer
  • better
  • party
  • total

flap T音でさらに本格的な英語サウンドに!

こんな単語1つでも、日本語のサウンドと全然違う、ということがわかっていただけたでしょうか?こんなflapT音がさらっと言えるようになったらかっこいいですよね!

このような英語らしい発音で、Total praiseが歌えるようになるよう、ぜひ何度も練習して口に、舌に覚えさせていきましょう〜