前回の記事で、アルトパートや他のパートでも、メインのメロディーであるソプラノとの和音でとらえることがいかに大切か、という事をお伝えしました。

そんなことを踏まえて、実際私AKOがどのようにアルトパートを練習し、準備しているか、その内容を大公開したいと思います!

ぜひアルトパートや他のパートを歌う時の参考にしてくださいませ。

AKO流アルトパートの攻略手順!

こちらは、実際に送られてきた譜面の写メです。

「これを今度の日曜日に歌うので、あなたはアルトよ、よろしく」(以上)みたいな感じでサラッと来るわけですよ😅

こちらの曲を使って実際にAKOが行った手順をシェアしていこうと思います。

前準備:曲資料を探す

まず、譜面だけではイメージしずらいので、YouTubeで調べて、音源があるものはそちらを参考にします。が、この曲はタイトルがタイトルなだけに・・・他のバージョンばかりで、どうしてもこのアレンジの曲は見つかりませんでした。

作曲者名がわかればそちらも合わせて検索するとたいてい出てくるのですが、この曲はunknown(作者不明)です。。(涙)

このように、ない場合も多々ありますので、その時はもう仕方が有りません💧やれるだけのことをやるまでと、開き直ります。

①アルトのメロディーを確認

譜面を見ながら鍵盤楽器でアルトパートのメロディーの流れを確認します。

もしYouTubeの音源があれば音源と一緒に確認します。しかしここで、YouTubeの音声が譜面のキーと一緒か、というと、一緒でないことが多いので(涙)音源はあくまで参考にしかならないことが多いです💧

②アルトのメロディーを自分の声で録音

ある程度アルトパートのメロディーと歌詞がつかめたら、自分のスマホの録音機能を使って、鍵盤楽器でアルトパートを弾きながら、自分の声で歌ったものを録音します。

この時、曲全部を一気に撮らず、切のいいところで区切りつつ撮ります。あとで繰り返し聞くことを考えると、あまり歌い直したり間違った音で歌っている録音はあまり効率が良くないので、なるべく間違いのない形で録音を残すようにします。

(この段階で歌い直したりして何度も歌うので、かなりの練習になりますよ)

③迷う場所はガイドで音を入れる

そして、どうしてもこの音が取りにくい!ミサで歌った時にここは絶対に迷うだろうな〜、という箇所が必ず2〜3箇所は出てくるので、その音の歌い出しの前に、鍵盤で少し前にガイドで音を出してから、自分の声で歌う、という形で録音します。そうすると、その音をイメージするのに非常に助けになります。

④さらにどうしても迷う場所はガイドで和音を入れる

さらに、これは不自然な動きだし、絶対にわからない!という音が出てきた場合には、鍵盤楽器で主メロであるソプラノの音とアルトの音を一緒に弾いて、それでもわかりにくい場合はテナーパートも入れて、和音がわかるようにする、という形にします。これが一番確実な方法です。

ただ私はピアノ弾きではないので、ソプラノとアルトとを一緒に譜面を見ながら弾くというのが難しく、なかなかできません。。こういった本当にわからない部分だけ、になってしまいます。が、譜面を読むことや鍵盤楽器を弾くことが得意な方はぜひ、全部!メロディーと一緒に自分のパートを弾くほうが、断然確実です。

④音源ができたら、あとは繰り返し聞く!

録音ができたら、その録音したものをひたすら繰り返し聴きながら、あとは練習あるのみ、です。

やはり自分の声で歌った音声を聴くほうが、覚えが良いみたいなのです。

こちらに、少々恥ずかしいですが、実際に録音したものをサンプルでご紹介しますね。上記の譜面で言うと、4段目からの録音です。(ちなみに歌詞はラテン語です)

途中でところどころ、ガイドで音を入れていたり、コードを入れているのがわかると思います。この音のイメージが、実際に歌う時に大きな助けになるんです。

なるべく効率よく、負担にならないように心がけます

こんなにがんばっても、毎週曲目が違うし、1回歌ったら終わりなので、できるだけ効率よく、確実に練習できるように、このようなやり方に落ち着きました。

やはり思うのは、自分のパートのメロディーだけがんばっても、主メロとのハーモニーがわからないと、アルトパートの役割を果たすことができない、ということです。キーが変わったら、もう太刀打ちできません。そのことをつくづく、このクワイヤで学びました。。

そのためにも、この和声の響きのイメージをぜひ一つ一つ確認しながら、自分でも歌いながら、次に来るメロディーを確実にイメージできるぐらいにしてアルトパートを歌うことがかなり助けになりますよ。

大変な場所を避けずに、あえて自分で身を置く

ゴスペルではとかく、譜面を見ず、歌詞だけで歌うことがほとんどでしたし、それで20年近く歌っているので、そのやり方に慣れきっていた私・・・が、このグレゴリアン・チャントのクワイヤに入り、複雑な歌詞やハーモニーの曲を歌うようになって、譜面なしでは歌えない、という状況で、かなり鍛えられたと思います。

今回例として使った曲は違いますが、特にグレゴリアン・チャントの曲は、普通の譜面とは形式が全く違いますし、リズムもないので覚えにくく、歌詞もラテン語、歌うにはかなり集中力がいります、

プラス、誰かの声が突き抜けてしまってもいけない、ビブラートは極力なくす・・・という、そんなゴスペルとは真逆の歌い方です、歌うことに本当にシビアにならないといけません💦

そんなことを毎週やるわけで、かなり負担も大きいですが(なので一回あきらめてお休みしたんです)、

やはりミサの中で歌って、間違ってもなんでも歌いきると、賛美でミサに貢献することが出来た、という喜びも大きいです。最近ではミサ後に、参加された方からお褒めの言葉をいただくことも多くなりました。

そして自分自身の成長にもなって、今では毎週の大変さも感謝になってきて、このクワイヤに復帰して本当に良かった、と思っています。

このように、自分にはちょっと敷居が高いかな〜と感じる場所を避けずに、あえて自分で身を置く、ということも時には必要なのだな〜とつくづく思うのです。

ぜひ歌でなくとも、英語でも発音でも何でも、自分の考える、できる範囲、にちょっとプラスして、自分に対する挑戦する部分も少し含めると、着実に自身の成長につながるんじゃないかと思いますよ。

少しでもこの方法が何かしらのお役に立ちますように!